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南米の音めぐり日記 その⑧

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『 ペルーの山奥のシャーマンたちの儀式 』 〜 これもまた、自分の「音」をさらに響かせるために大切なプロセスだったのでは… 〜


-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:



自分自身がみたもの、のはずなのですが…。

メディシン…medicine 、薬。
これはラテン語のmedeor - 癒す、思う、熟慮する - 、が語源らしいですよね。
アヤワスカ・セッションの主たる意義の一つは、メディシン的なものであるのだと、太古の昔からネイティブの民たちから伝えられてきたものだとは、俺自身も知っていました。

しかし、ペルーの山の奥深くまで、何時間もかけて辿り着き、実際にそこで体験してみて…。
このセッションが示す、その、medeor 癒す…というものの意味合いが、現代医学でいう癒すとは全然別次元な、表層的な治癒ではないことを心から理解しました。

「パーティー」ではなく、「儀式」。

例えば、我田引水的に音で例えるのならば、「サイケデリック = ディレイやリヴァーブで音を水浸しにすること」というコンビニエントな方程式とは、それこそ八千八声の隔てがあるのだと思います。
都会ほどそれが解しがたく、その「気づき」に達する前に、都会的コンビニエンスの方に軍配が上がってしまうのであろうと今は感じるのです。

芳醇な自然の賜うた、神秘の植物が俺に見せてくれたもの。

俺の精神の奥の奥の、さらに奥の方に巣くっていた、病理。

それは、「おまえは、許せるのか」という問いでした。

…なんとなく、気づいてはいたのです。
日本を出る時から。
それを…見つめる旅なのではないか、と。

その「儀式」で受け取ったものは、科学的なものの治療のいくつかが陥っている、まっすぐに生きてまっすぐに死にたいのだという、生き物としての当たり前の希望を歪ませてしまっているビジョンなんかではなく、それはそれは人間味に満ちたメッセージでした。
(この言い方をするとまた一部の人から誤解されるのですが、俺個人的にはケミカルなものを全否定はできません。)

奇しくも、15年前に他界した親父が今際の際に呟いたメッセージと同じでした。
「許しあえる人間になれ」と。

まったく、あの神秘に満ちた植物は、なんていう宿題を俺に課したことでしょうか…。
ありがとうございました。

……… この夜の満月は、ayahuska から授かった聖なるメッセージと同じくらい、力強く輝いていました ……




追伸 : こんな殴り書きを…東京を出て旅に出る俺に、ヘッセの「メルヒェン」をそっと手渡してくれたアクさんが見てくれていたりしたら、少しだけ嬉しいのです。


……………


※ なお、何度か日本に帰ってからのライブのお誘いなどを携帯メール等で連絡もらったりしたらしいのですが、現在南米大陸にいるため、パソコンメールしか受け取れません。

おおよそ帰国するのが暮れ頃になると思いますが、それ以降の日本国内のライブのお誘い等々、ございましたら、下記、寝木のパソコンメールまで、お願いいたします。m(._.)m


ご連絡は、
コチラ ↓↓
kora2negi@gmail.com

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南米の音めぐり日記 その⑦

ブエノスアイレス 〜 ラ・パス(ボリビア) 〜 クスコ(ペルー)間のバスでの長時間に及ぶ移動。

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何時間もバスに乗り、何キロも走り続けても、まだまだ深い、広大な南米の大地。
否が応でも、革命家となる前の若きチェ・ゲバラがバイクで南米中を旅した時のことに想いを馳せずにはおられません。

これは、バイクで旅したらめちゃくちゃ気持ちいいのだろうな。。



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知らなかったです…。
というか、そんなに期待してなかったのです…こんな言い方をしたらボリビアの方に叱られるかも知れませんが。

びっくり、ラ・パス、めちゃくちゃ美しい街ですね。

標高3600メートル、富士山より余裕で高く、その中をロープウェイが何か所も通っていて、それはまさしく空中都市と呼ぶのに相応しく。よくもまあ、こんな高いところに街を作りましたよね。

標高3600メートルなので、観光で来た人などは高山病でよく倒れているらしいです。

俺は、これがまーーったく平気なんですよ。人間一つくらいは取り柄があるもので。

昔、10歳の頃か、親父と弟と富士山に登って、親父も弟も8合目だかその辺りで高山病で医務室に運ばれて、その後しょうがないから一人で山頂までスタスタ登って佇んでた思い出が…。
訓練で登ってきた米兵の人たちに、「やべえ、お前、一人でふもとから登って来たのか!?こんな小さいのに?」みたいに勘違いされて、訓練で食べるようなチョコみたいなものもらいましたもん。「ギブミーチョコレート!」って言ってないのに、不憫な子どもだと思われたんでしょうね。戦後のドサクサですね…。

ラ・パスでも公園やターミナルなどでギターを奏でてみたのですが、あまりお金にはなりませんでした。が、おもしろい人達にいろいろ話しかけられまして。

「ボリビアの音楽、やってくれ」と工事現場のオッチャンに言われたのですが、まったくと言っていいほどボリビアの音楽を知らないオレは、そのオッチャンに頭を下げ、その足でブートCD屋さんに行き、ジョ・ケロ・ボリビアン・アンティコ・フォルクローレ・CD、ポルファボール!…と言って何枚かゲットしました。(もう、この旅で、ポルトガル語なんだか、英語なんだか、エスパニョールなんだか、完全にメダパニ状態ですね。)


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うーん、とにかく美しい街なのです。

バスがラ・パスに着いた時、俺が思わず「わあ〜〜… リンド……」 と、感嘆の声を漏らしてしまい、添乗員さんがそうだろそうだろ!って喜んでたのがなんだか嬉しかったです。




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その後、ペルーに到達。
クスコでめちゃくちゃ美味しいラーメン屋さん見つけました。店主がとても気さくで義理人情に厚い、生まれも育ちもペルーの方で、思わず俺もカウンターに名前を残させていただきました。
クスコに行く方はぜひ。
『asian UFO Ramen 』ですよー。

そしてさらにその後すぐ、ピサックという町に動きました。
我ながら語彙が乏しく恐縮ですが、これまた美しい町です。

インカの影響…なのでしょうか、それを俺も感じたりするのですが、いや実はその前の文明がこういう遺跡を(そして今も残る町自体を)作ったのではないか?という説もあったりしますよね。

とにかく、先述のラ・パスにしても、ペルーの今俺がいる辺りにしても、こんな標高の場所にどうやってこれほど発達した文明を??ということはよく言われることで、地球外生物からの影響があったのではないか?そうとでも考えないとあり得ない!…という説まで実しやかに言われますよね。

俺は、そういう、「ムー」的な話しも大好物なので、この辺りにいるとワクワクします。
子供の頃は昆虫と水木しげる先生の本ばっかり読んでる子でしたから…(無論、水木先生のお別れの会は行きました…。)

ということで、この流れでお分かりでしょうが、ラ・パス〜クスコ にいる間、ハース・マルティネスの「Altogether Alone 」が頭の中をずっとリピートしながら、旅は続いています。

(そしてもちろんすぐにペルーの音楽を探索に、写真のはジャケ買いしたものの一枚。このジャケはソソられます。)

続く……



……………


※ それから、何度か日本に帰ってからのライブのお誘いなどを携帯メール等で連絡もらったりしたらしいのですが、現在南米大陸にいるため、パソコンメールしか受け取れません。

おおよそ帰国するのが暮れ頃になると思いますが、それ以降の日本国内のライブのお誘い等々、ございましたら、下記、寝木のパソコンメールまで、お願いいたします。m(._.)m


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南米の音めぐり日記 その⑥




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ある夜のvirasora bar 。

Ernesto Jodos さん率いる、クァルテットのライブ。
ホドスさんはアルゼンチンを代表するジャズ・ピアニストの御ひとりで、この日もその人気ぶりを表すように満員御礼なビラソラ・バーでした。

演奏はレニー・トリスターノ的なところもあったり(実際、彼はレニー・トリスターノのトリビュートアルバムも出しています。)、ウーゴ・ファトルーソ的なところもあったり、とにかくジャンルで括りようのない、先鋭的な音楽を繰り出していました。


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それから、数日だけでしたが、ウルグアイにも行きました。

俺が旅の中でも一番好きな、船での旅。

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着いた先は、それはそれは美しい、静かな港町でした。



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…そして…




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↑ ↑ ↑ ↑ ↑
このために、ウルグアイにもほんの数日滞在でブエノスアイレスに戻ってきましたし、このために宿も延長したのでした。

Aca Seca Trio のライブ。
すごい瞬間に立ち会えたなと、帰ってからも感動に打ち震えてましたね。

たった3人で、こんな夢みたいな音世界を作り出して満員のお客さんを熱狂させる…すごい3人組だなと思いました。

お客さんの入りもブエノスアイレスに来てから観に行ったライブの中でも最高でした…というか、ソールドアウトでオレも危うく入れないところを、奇跡的に優しいメシアが現れて観られることができたのです。( この旅は本当にそういうミラクルに救われている。。 )Aca Seca Trio が現在のアルゼンチンでどれほどの人気を誇っているのかを伺い知ることができました。

このテアトロがまた音が抜群に良くて、演奏している3人を囲むように、360度すべてから鑑賞するという作り。最上階の3階まで満員のお客さん。
そして円の中心で、3人が向かい合いながら演奏に没頭している様は、さながら禅問答に興じる仙人たちのようでした。

ラストの曲で、生歌・生音で3人ともパーカッションを叩き語りしながら終わる…という演出は日本公演の時と同じですよね。おそらくこういう演出は活動の最初期からやっていることなのだと思います。

うーん、夢みたいな時間でした。

…ちなみにこの3人、’77年生まれ、大学の同級生で始めたバンドですわ…。

無駄な音を入れるくらいなら、少数精鋭で、きちんと「正しい場所に正しい音色で音を置いていく」ことができれば、風の通り道のある物語を作ることができるのだという、最高の見本でした。

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ブエノスアイレスの、最終日も、virasora bar にて。

Lorena Astudillo さんという、ネオ・フォルクローレ・シーンでは一目置かれるSSW。


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ブエノスアイレス滞在、最終日に相応しい、感動的な唄でした。


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※ ワインがそんなに好きじゃないオレでも、ブエノスアイレス滞在中はワインをしこたま堪能させていただきました。



うーん、確かに、アルゼンチンは最高でした。とんでもないミュージシャンは数えられないほどいますし、女の子は世界で一番カワイイんじゃないかな?
いや、これは男も女も、みんな美に対する意識が進んでいます。いや、真ん中の人も、ちょうどうちの宿の同じ部屋にゲイの方で、夜な夜な真白なドレスで超ハイなハイヒールで街に繰り出す方がいたのですが、めちゃくちゃオシャレでしたもん。
みんながみんな、ホントお洒落。
これは、街自体に恋してしまいますよ、だって街ぐるみでめちゃくちゃお洒落なんですもん。




…………………


そして!

この後はラパス(ボリビア )に向かい、その後クスコ(ペルー )まで到達する予定です。
南米横断の旅、まだまだ続きます。

南米の音めぐり日記 その⑤

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イグアスの滝近くの湖と、どこまでも続くアルゼンチンの山並み、その大地と同じように真っ赤な夕焼け。


…というわけで。


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上の絵は…。
分かりますかね。
ブエノスアイレスの国民的キャラクター、マファリアちゃん。…と、ドラゴンボールの悟空。


そんなわけで、ブエノスアイレスに到着。
いや、南米大陸はやっぱりデカイです。
バスで丸2日弱か。




…道中むちゃくちゃいろんなことがあったりして、でも、なにがあっても笑いながら、旅はなんとかかんとか続けていかなくてはいけません。

オレも日本でいろんなことあって、だからこそ何かあっても笑っていよう、と決めたからだったのか…ただ単純にアホだからなのか、自分でもだんだんよく分からなくなってきてましたが、とにかくいつも『 Smiley Smile 』 で進んでいくべし、という感じでしょうか。


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まず。
うちの宿の近所に、(…一部のサイケロックの好事家しか、食らいつかないような情報かも知れませんが…) いかにも頑固そうなおやっさんがやっているレコード屋さんを見つけまして。
なんとなんと、あのスピネッタ在籍のAlmendra のファーストアルバムのオリジナル盤LPを…発見してしまいました。。

それなりの値段だったので、この日は知る人ぞ知る、伝説のアルゼンチン・サイケ/プログレッシブ・バンド、VOX DEI のベスト盤カセットをゲット!! これはこれでかなーり嬉しい出会いでした。



ライブはライブで、これまた濃厚なライブ体験の夜な夜なを過ごしました。

まずはCAFF にて Orquesta Típica Fernández Fierro 。

俺自身は、FUNK•MUSIC や R&B などをよく聴いていて、そこから世界中のダンスミュージックに興味が湧いていき、民族音楽の方面を貪るように聴いていったのですが、元々のルーツは惑うことなく、ハードコア・パンクなのです。
一番多感な十代の頃にどっぷりとパンクのアティチュードや精神性に浸かってきましたので、当然ながら今でも( 例え音楽性は違っても )パンク・スピリットを感じる音楽に心を震わせられるのです。

で、やはりそういう話が通じる音楽好きって世界中どこにでもいるもので。

実はこのオルケスタ・ティピカ〜 も、俺は不勉強ながら全く知らなかったのですが、現在俺がいる宿に、俺と同じようにパンク・スピリットのプンプン匂う音楽が大好きな音楽通がいまして。彼と友達になって、その彼から「絶対観た方が良い!」 …と言われ、観に行ったのです。

パンク meets タンゴ

初めて体験しましたが、音楽性、演出、アティチュードに、一発でヤラれました…。

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工場を改装したような?自分たちお手製の、お抱えのライブハウスで、ライブ活動をしているところなども、フェラ・クティのシュラインなどを彷彿とさせます。そういうとこにもパンク精神を感じることができますよね。

誰か…こういうバンドを日本に呼ばないですかね〜。。


そして、virasora bar も、何度も気になるライブを観にいったお店です。

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HERNAN RIOSとFACUNDO GUEVARAのデュオ。


この日もすごい瞬間のたくさんある、かなりハイレベルなインプロヴァイズ合戦を目の当たりにすることができました。

フォルクローレの要素をベースにした、ジャズピアニスト、エルナン・リオス氏と、凄腕パーカッショニスト、ファクンド・ゲバラ氏のデュオ。

ある曲はトラディショナルな楽曲が奔放な発想によってどんどん面白い方向に拡がっていったり。

こちらの音楽…アルゼンチンやお隣のウルグアイも、真にリズムの宝庫……面白いリズムがたくさんありますね。
一聴してスクエアに数えていそうなリズムでも、次の瞬間にはさらにその隙間の隙間、揺れたりブレイクしたりしながら、グルーヴし続けているんですよ。
ほら、誰もが耳にしたことのある、サンバのリズムだって、あれって、シンコペーションの中に、3連に寄りかかっているとこがあって、そこがどれほどそっち側に寄っているかって、各エスコーラ・ジ・サンバによって、全然違ったりするじゃないですか(もっと言うと、各人によってその部分が微妙に違うんだけど、それが集まって鳴っているから、すごいのだと思います。)
当然ながら、ああいうものは譜面にはできませんよね。もっとプリミティブなものなので。

この初夏くらいですかね、某・南米音楽好き向けの雑誌の中で、とあるミュージシャンが面白いこと仰っていて。

メジャーセブンス。
楽器やる人なら、普通に分かると思いますが。その方曰く、あのコードって、19世紀末くらいまでは庶民音楽の中では「特殊な音の響き」と据えられていた…らしく。本当かどうかは知りませんよ。今、クラシック音楽として聞ける宮廷向け音楽の中では、当然メジャーセブンスも使われてはいるのですが、そう言われてみれば、作者不詳の古いトラッド・フォルクローレなんかは概ねトライアドでできてますよね。

その方は続けてこういうことを言っていて。
「コードっていうものに関しては、その後一世紀の間に、すごい進歩をして、今じゃJ-POPの中でメジャーセブンスを聞かない日はないくらい当たり前になっている。けれど、実はリズムの方はあまり発展していなくて。なぜなら良いプレイヤーでも、一度ちょっと変拍子が入ったり、不定期な符割りが入ったりすると、途端にモタったりしてしまう。」

そういう、コード理論やスケール理論ほどは深く探られてこなかった「リズム」というものだからこそ、実はまだまだ新しいやり方があるのではないかと。

もちろん…。
俺が地球の裏側まで旅をしにきたのは、そういう…リズムというものの深さを、この広大なラテンアメリカは、こちらが求めさえすれば際限なく教えてくれるのではないかと考えたことも、大きな理由の一つなのです。

旅の最後の日まで、引き続き探っていこうと決心した夜でありました。



それから、La Paila という素敵なお店で、Nora Sarmoria さんのライブを観られたのはかなり嬉しかったですねー!

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その日はノラ・サルモリアさんのバンド編成のライブ。

実は、オレはこのノラ・サルモリアさんのライブを観に、ここブエノスアイレスまで来たと言ってもイイくらい(もちろんそれダケ、では無いのですが。) 、彼女の音楽の大ファンなのです。彼女のことを知ってから、アルゼンチンの現在のネオ・フォルクローレ・シーンにどんどん興味が湧いていきました。

日本で一度観た時のライブも素晴らしかったですが(その時のライブは、矢野顕子さんと、ブラジルのアンドレ・メマーリさんとのジョイントライブ!いま考えてもなんと豪華な3組。。)、やはり地元ブエノスアイレスでのライブ…ことに女性ドラマー擁する自身の率いるトリオ編成でのライブは心地いいグルーヴが際限なく広がる素敵なものでした。

…で、その夜はノラさんたちのファーストSET を観終わるや否や、ダッシュでご近所の Cafe vinilo へ。
キケ・シネシ氏とマルセロ・モギレフスキー氏とのデュオを堪能しに行ってまいりました。なんと贅沢なハシゴ…。
プエンテ・セレステの名盤中の名盤、『At cafe vinilo en vivo 』 なとでもその名を聞いたことある人もいると思いますが、ブエノスアイレスの中でも通な音楽好きが集うハコ cafe vinilo で聴く、二人の音の魔術師たちが繰り出す世界は、また素晴らしい瞬間の連続でした。


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オレは以前から、アルゼンチンの多くのアーチストが紡ぎだす音の方から、風が吹いてくるような錯覚を覚えるのです。
とてもとても心地いい風。

シネシ師匠が爪弾く耽美的なギターの音、モギレフスキー氏のソプラノソロの入り方がなんとも耽美的で…思わず涙が出てきてしまったほどです。

キケ・シネシ氏のライブは観るのがこの時で3度目になるのですが、マルセロ・モギレフスキー氏とのデュオでは全く違う部分をたくさん聴かせてくれました。

とんでもない満足感でいっぱいの、ハシゴな夜でございました。


…ちなみに、ノラさんたちのライブ会場で、(オレ的には)なんと!!、もうとっくに廃盤な、ノラ・サルモリアさんのデビューアルバムをゲット!しかも楽譜付き!!
これで、彼女が関わった、現存する音源は全てコンプリートした!はず。
…幸せです…❤️


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他にも素晴らしいライブをたくさん観ました。

Cafe vinilo での、Fernando Tarres の物語形式のライブもすごい世界までもっていかれましたし。


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それから、ブエノスアイレスでは街のいたるところでデモをやっていましたね。滞在中、そういう場面に遭遇することが多かったです。
「なんだよ、政治の話かよー」…と仰るなかれ。れっきとした音楽の話。

こちらのデモに参加している、デモ隊の太鼓のグルーヴが、またスゴかったのです。
普通に、音楽としてカッコいいですしね。

単純なオレは、そのデモ隊のリズムの、要所要所で入るスネアの奇数拍の連打に、猛烈にラテンを感じたりしました。

以前、ある友達にメキシコ…だったか、その辺りの国のデモ隊の音楽を聴かせてもらったのですが、それもめちゃくちゃカッコよかったのです。

……… もちろん、オレも今のアルゼンチン大統領、マウリシオ・マクリが大量の首切り政治をしていたり、富裕層や大企業にだけ優遇を与えてたり、むちゃくちゃしているのは知っています。( だからこそ、平日の昼間にも関わらず、とんでもない数の人達が集まっていましたが、それはいかに庶民の生活が貧困に窮しているかの表れなんだと思います。 )

で、俺もしばらくデモ集会のそばに居たのですが、ちょっと風邪気味だったし( しかももちろん、こちらは真冬です )そろそろ帰るか…なんて思っていたらデモ隊のビートが打ち鳴らされて、そのグルーヴに誘われてまた会場に戻りました笑 それくらいカッコいいグルーヴでしたよ。





Cafe Vinilo にて、スゴ腕ギタリスト、Ernesto Snajer さんのライブ。


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スナヘールさんはジャズ、クラシカル、伝統的フォルクローレなどのクロスオーバー的な自作の楽曲をメインに演奏する方…なのですが、この夜は突然「Bridge over troubled water 」を演奏し始めたので驚きました。

分かりますよね?
そう、アレサ・フランクリンの名盤、ライブ・アット・フィルモアの中でも歌われている曲。もちろん元曲はサイモン&ガーファンクルですが、その夜はアレサ追悼ということで、地球の裏側のこちらでも彼女に所縁のある曲を聴くことができました。

ライブ・アット・フィルモアをウォークマン(まだあの頃、ウォークマン使ってたなあ〜 )で飽きるまで聴いてた頃は、ちょうどオレが椎名林檎さんのギタリストをしていたN氏のアシスタントをドロップアウトした頃で。なにか精神的にもエアポケットに入ってしまっていた頃で、朝6時くらいに新宿から中野坂上までの坂をチャリ立ちこぎしながら、泣きながらこのアルバム中の「Make it with you 」を聴いたりしてたなあー…、なんてことを思い出したり。

毎日、音楽からいろんな愛をもらって生きていると実感した夜でした。

……続く…

南米の音めぐり日記 その④

本当に…サンパウロに滞在していた時は有名、無名、関係なく質の高いライブをたくさん堪能することができました。

宿の近くのジャズバーではジョアン・ジルベルトへのトリビュートイベントに行ったり、それからフォホー・ミュージック・ファンには、なんとあの❗️結成60年、トリオ・ノルデスティーノのライブを観ることができたり♪

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それから、この方は俺、ブラジルに来るまで存じ上げてなかったのですが、スゴかったのが、ヴィニシウス・ゴメスさん。
またとんでもないギタリストでした。


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なんでも、ゴメスさんは俺も大好きな音楽家/プロデューサーのアルチュール・ベロカイ大先生のバンドでもギターを弾いていたらしく。
がぜん期待を胸にライブ会場に行ったのですが、予想以上でした。

ゴメスさんの音楽性の核はジャズ…ということになるのでしょうが、そこは2018年という時代の、サンパウロジャズ・シーンで名を馳せていることからも分かる通り、プログレッシブな、彼なりの「攻めている」ジャズを確立していましたね。


あまりにもライブが良かったので、会場で売ってたCD、即買いしてしまいましたよ。



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この時期観に行ったライブでもう一つ書かなくていけないのは、エルメート・パスコアール & グルッポ の、なんとフリー・ライブ!!野外で無料でした!


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…日本でも彼らの来日公演は観ていますが、こちらで観るグルッポのライブは、はっきり言ってスゴすぎました…。

俺自身、ここ数日、昼間は路上でギター奏でて稼いで、その儲け次第によってその日の夜にライブ観に行ったりしていたのですが ( 先述のSESCでのドリ・カイーミ氏のような大きなライブから、小さなバルでやってるようなパコーヂ的なサンバ・イベントまで ) 、この日はエルメート・パスコアール御大のライブでお腹いっぱいでしたね。

来日ライブでも思ったことなのですが、やはりあの歳で ( 特にアンコールの時のような完全ソロでピアノ弾く時 ) ひとたびピアノの前に立てば独創的なフレーズが泉のように湧き出てくるエルメート氏もすごい…とは思うのですが、このバンドの裏番長的なカナメは、息子さんのイチベレさんですね。あの人の、ボールを持った時のキープ力、すごい、です。
例えて言うなら、全盛期のPファンクのブーツィのような切り込み隊長っぷりでした。
もちろんメンバー全員が思いきり遊んでる感じが素晴らしいのですけどね。
いやー、とんでもないものを普通の駅前の広場で堪能しました。

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余談ですが、エルメート氏のライブの最中にも、「ルラ前大統領を解放せよ!」とか、「ガンジャ、解放、今すぐ!」とか、フラグ掲げてるお姉さまがいたりしますが、こっちではライブ会場だろうがサッカー観戦だろうが、どこからどこまでがアート表現なのか、とか、どこからどこまでが政治活動なのか、とか、そんなの関係なく思い思いに人の集まるところで自分のしたい主張をしていたりします。
そりゃー、ツッコミどころ満載な人もぜったいそういう会場にはいたりして(笑)まあとにかく、いちいちどんな主張をするべきじゃないとか、あの主張はいいとか、他人がジャッジしない、です。
それもそれぞれの楽しみ方を尊重する、この国ならではかなと。


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…その、エルメート・パスコアール御大とバンドの、この日のぶっ飛びライブも動画で撮ったのですが…前回のブログで書いたのと同様、上げかた分からないので、詳しい方、プリーズ 笑





それから、これがまた特筆すべきことだと思うのですが、ブラジルは真にアート全般に対して熱い。いや、それに対する熱量が日本と違いますね。


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…この上の絵とかは、有名なものもあるので、観たことある人もおられるでしょう。

これら、全部サンパウロの、南米随一を誇る美術館、MASPで観たものです。火曜日は無料で観られるので長蛇の列でした…。


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上のは路上にて。

リーガルもイリーガルも関係なく、ブラジルの人たちは本当に描く…という表現が好きなのだと思います。

例えば、道端で自作の似顔絵だったり抽象画を売っている人の時点で、レベルが違ったりします。

この、第六感的に心地よいアート表現で人と繋がれる…というところは、音楽の分野に変えてみても言えるところで。ちゃんと気持ちいいところで共鳴性があるというのが、目を見張るところです。


…で、いろんなリーガル or イリーガルなアートを数々ブラジルで目にしましたが……
オレ的に、このアートが一番でした。。
リベルダーヂ駅の駅前の柱にbomb してあったアート 。。

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え❗️
ながだし❗️❗️❓

…地球の裏側まで来て、ナニ書いとんねん!


いやー、このハードコア・アートにけっきょく一番、ぶっ飛ばされました。。



……と、まあ、サンパウロ第1部はこの辺で

で、その後、強盗にあったり(この辺りの話しはそれこそFacebookにちょっと書きました… パウリスタ大通りからヘプーブリカに向かう辺りですわ。分かる人は分かると思うけど。人通りも少なくない、大通り沿い。油断しました… )、まあ、さすがラテンアメリカ、って感じでいろんなことありながら、アルゼンチン…ブエノスアイレスへ、次の音楽の旅に向かったわけであります。

続く…
KORAKORA ALBUM!!
プロフィール

寝木裕和

Author:寝木裕和
10歳から地元名古屋にて速水武志氏よりクラシックギターの手ほどきを受ける。
ハードコアパンクband「scar」で活動した後、東京にてファンキー・サイケband「KORAKORA」を結成、各地でライブを繰り広げる。
その間、某アングラロードムービーにシタールで参加したり、元CANのダモ鈴木氏と即興ライブしたり、ギタリスト西川進氏のアシスタント・スタッフに参加したりと、音にまみれた東京生活を送る。
2017年、突然関西に移住。
現在、ギター一本、弾き語りスタイルで活動中。

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寝木裕和

Author:寝木裕和
10歳から地元名古屋にて速水武志氏よりクラシックギターの手ほどきを受ける。
ハードコアパンクband「scar」で活動した後、東京にてファンキー・サイケband「KORAKORA」を結成、各地でライブを繰り広げる。
その間、某アングラロードムービーにシタールで参加したり、元CANのダモ鈴木氏と即興ライブしたり、ギタリスト西川進氏のアシスタント・スタッフに参加したりと、音にまみれた東京生活を送る。
2017年、突然関西に移住。
現在、ギター一本、弾き語りスタイルで活動中。

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